HPFhito59・銀行の社会貢献に知恵を出す北海道二十一世紀総合研究所社長檜森聖一氏

 「無名会」の名前の朝食会がある。代表世話人は旧北海道拓殖銀行(拓銀)元専務の石黒直文氏である。石黒氏の人脈ということもあり、会員は経済人、それも銀行関係者が多い。その中に北海道二十一世紀総合研究所社長の檜森聖一氏がおられる。この朝食会で筆者がスピーチした日に檜森氏のオフィスを訪ね、パノラマ写真撮影とインタビューである。
 檜森氏は1948年生まれの札幌出身である。中央大学卒業後拓銀に入行し、広報の仕事に長く携わってから京都支店長となった。父君も拓銀に勤めていて、やはり京都支店長であったとのことで、親子での道外支店長は珍しい。社長室の部屋の壁に飾ってある「和気満堂」の書は父君の筆によるものだとのことである。
 本店に戻ってからは公務金融部長で「ドウタン(道担)」役である。一時期銀行の大蔵省(MOF)担当の「モフタン(MOF担)」の言葉が新聞紙上を賑わしたことがあった。その北海道庁版の「ドウタン」の言葉があったとは、檜森氏の話を聞くまで知らなかった。
 拓銀が破綻して北洋銀行に営業権が渡り、檜森氏も北洋銀行に移り、公務金融部長から常務執行役員になった。前記会社の社長を兼務後、北洋銀行を退職して同社長を続けている。同社は北海道を基盤とするシンクタンクで、調査研究、提言、講演による啓蒙活動などが事業の内容である。
 檜森氏は銀行の社会貢献の知恵袋を自認している。これは北洋銀行会長横内龍三氏と二人三脚のとも言える。横内氏が銀行の社会貢献を推進することに前向きで、横内氏の人柄に惚れ込んだ檜森氏が、知恵袋の役目を果たしているようである。
 その一つの例として、横内氏が北海道の絶滅危惧種のシマフクロウの保護を支援するために昨年(2013年)立ち上げた「北海道シマフクロウの会」の事務局を同社に置いており、会報の発行や啓蒙活動を積極的に進めようとしている。
 趣味としてゴルフ、読書にアスレチックスが出てくる。アスレチックスは趣味というより健康管理のためだろう。一時期は100キロを超す巨漢であったそうで、病気もあり体重が減ったのを期に、体重維持のため散歩も併用して動くようにしているとのことである。フットワークを軽くして、歩くことばかりでなく、多くの兼職をこなしている。


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(社長室での檜森氏 2014・3・20)

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